マイカー向けドライブレコーダーが急速に普及するなか、市場では多岐に渡る製品が発売され、なかには説明書等に基本的な仕様表記がなかったり、書かれていても実際の性能と大幅に異なる製品も見受けられます。

 このような状況に対し、ドライブレコーダー協議会、製品テスト部会では、市場に流通する製品の仕様表記や画角等基本機能の調査を行い、会員企業間で活用してきました。さらに2019年度より、ユーザーへの啓発とメーカーへの注意喚起を目的に、その結果を一部公表することとしました。
 2019年度の結果からは、カタログ仕様と実機との性能の乖離 3 機種、画像飛びの原因となるファイル間ギャップが過大なもの4 機種など、改善が必要な製品が市販されていることが確認されています。

製品テスト結果の詳細

  • ドライブレコーダーが記録することができる画角の表記(水平・垂直・対角の画角)については、26 機種中、対角のみの機種が8 機種ありました。また、水平・垂直の記載がある18 機種中、表記と記録映像との乖離が10%以上のものが3 機種ありました。
  • ドライブレコーダーは、画像を一定時間ごとに一つのファイルとして記録しています。記録される画像ファイルと画像の間に0.2 秒超のギャップがあると、記録された画像が途切れることがあります。ファイル間ギャップが0.2 秒を超えるものが26 機種中、4 機種ありました。
  • LED の交通信号機は、50Hz と60Hz で駆動されているため、ドライブレコーダーの仕様によっては、信号が画像に移らない場合があり、以前の製品では、このような問題点がある製品が市販されていたこともありました。しかし、今回の製品テストでは、数秒以上の長周期での消灯状態が見られた機種はありませんでした。
testreport2019